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Lyc Spring Bouquet (スプリング ブーケ) |
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Lyc yoko’s Sister x Lyc campbellii =Lyc Spring Bouquet この種は咲きやすさと多花性そして早咲きを追求したものです。香りはでないのは分かっていましたが、どうしても匂いを嗅いでしまいます。片親の Yoko’s Sister= Lyc aromatica x Lyc cruenta で両親とも開花時に花が垂れ下がるという咲き方をします。そこでLyc campbelliiの早咲きで直立して咲くという性質を利用しようとしたのです。ただちょっと心配したのは花径4pしかも弁質が薄い、言い換えれば花もちが悪いのではないか?そんな心配をしていました。しかし2.5号鉢で咲き始めた時は、ちょっとうれしかった!! ちょうど花束のように咲いてくれたので即座にLyc Spring Bouquet という名前にしました。初花は2001年5月で花径4p、ステム5〜8p、写真の花はステムが短いほうです。 Lyc campbellii を使ってスプリングシリーズを作ることにしました。あまり使われていない種なので、かなり可能性を秘めた種だと言えるのではないでしょうか。 判官びいきなんでしょうかネ?
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Lyc Spring Moon (スプリング ムーン) |
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この花を作るにあたって、かなり計算をしました。小輪丸弁を作ろうとしたからです。ただ8〜9%の確率ではないかな?と思いながら交配をしました。 Lyc Spring Moon = Lyc Charming Sister x Lyc campbellii 私の持っている親ではこの交配しか小輪丸弁が作出できないと思いました。結果5%の確率で、出ました。100鉢作って、5鉢できたのです。ただ丸さという点では親のLyc Charming Sister には及びませんが、小ささという点では優っているし、体質は断然勝っています、更にたくさん咲くという点では。なかなかの結果だと思っています。もう一度Lyc Charming Sister へバッククロスしようと思っています。バッククロスとは平たく言うと戻し交配のことで親のすぐれた形質をさらに次の代に継承するための交配のことを言います。
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Lyc Spring Star (スプリング スター) |
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皆さんは三光鳥という鳥をご存じでしょうか?鳴き声は(つき、ひ、ほし、ホイホイ)と鳴きます。何度か聞いたことがありますが、チュチ,ヒ、ポチ、ホイホイのような気がします。昔の人のほうが耳がいいんでしょうかね?それとも、現代人よりロマンがあるのでしょうか。それにちなんで上のMoon,Star,そして下のSun,少しはロマンがあるような気がしませんか?育種とはその種の長所短所それを見極めて矯正できる交配相手を見つけることから始め、さらに大きさ、咲く時期、そしてその結果を推測し、次の親にしてさらに好結果を望むか、それともある種の満足を得るか(完成品として)。私は小輪は7〜8p以下、中輪は9〜12cm程度大輪は13p以上という定義をもって交配しています。昨今首をかしげるような交配種を作ってミニリカステとして販売しているのを見ると、もう何だコリャ?というよりも悲しい気持ちになってしまいます。なりふり構わず?破れかぶれ?なんでしょうかね。 ちょっと反省?がないんでしょうか。下手な鉄砲もなんとやら、ですからネ。ちょっと愚痴。やはりセンスがないのでしょうか。 さてと、この種は2007年5月に登録しました。Lyc campbellii x Lyc Candy Sister です。Lyc Candy Sister は後述の Sister シリーズで紹介します。本種はほとんどの花が花弁がグリーンですが、ペタル、リップに変異が見られます。花径は5p弱です。可愛いでしょう。こんな小さな花でも一輪、一輪見応えがあり、またたくさん咲いた時は思わず素晴らしい、と見とれてしまいます。 campbellii を使うと、花の支柱が必要ないのが特徴です。これは大変便利な性質だと思います。さらに開花調整もできるという利点もあります。さらに発展させてみようと思います。
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Lyc Spring Sun (スプリング サン) |
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どこかで見たような花だと思いませんか。そう思われる方は、結構原種に詳しい方だと思います。そうなんです、片親は Lyc cruenta の系統の Lyc Midas なんです。 Lyc cruenta x skinneri = Lyc Imschootiana で Lyc Imschootiana x cruenta = Lyc Midas なのです。 要するにcruenta が2度交配されています。この時点で cruenta の遺伝形質は75%ということになるのです。ですから Midas は大きな cruenta と思ってもらえればいいでしょう。ただやはり抱え咲きです。そこでこれを平開させようと思って、campbellii を交配しました。花径6p程で可愛い多花性の花になりました。2007年5月の登録です。ただ香りはありません。どうしても香りの遺伝子は劣勢なので,匂う花と匂わない花の交配の結果は、匂わない花ができます。 Midasは匂うのですが campbellii は匂いません、ですからこの花は匂わないのです。このスタイルで匂うようにするにはもう一度匂う花を交配しないと匂わないということです。これを親にして匂う花を作出しようと思っています。
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Lyc Spring Zephyr (スプリング ゼファー) |
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