Last updated: 2009/3/4
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当園登録品種紹介1
 


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6  Lyc Adelheid (アーデルハイド)
更新日時:
2008.01.06 Sun.
Lyc Sagittatrius x Lyc brevispatha =Lyc Adelheid  アーデルハイドはハイジのお母さんの名前です。少々太めのハイジといった感じですね。実はLyc brevispathaの花弁の反り返りを矯正しようとして、片親の Lyc Sagittarius に、花弁の厚い個体を使いました。結果反り返りは、多少なくなったのですが、しこったかな?という気がします。ただ思った以上に花弁に厚みと幅が出てきました。丸い花を作るのに大変都合のよい親になると思います。育種というのは大変贅沢なもので、自分の気に入った親を使い気に入った結果を出すまではなかなか満足できないものです。気に入った花になるというか、園芸的に優れたものになるまで、あと何回交配したら満足な営利品種が出来るのでしょうかね?気が遠くなりそうです。この花に期待しているものは、赤の小輪丸弁ということになるでしょう。花径8pステム8p少しステムが短いと思います。

7  Lyc Tabias (トービアス)
更新日時:
2008.01.06 Sun.
随分、賑々しく咲いて登場したのはハイジのお父さんのトービアスでございます。Lyc brevispatha x Lyc powellii = Lyc Tabias 実はこの写真は私の2008年の年賀状に使ったものです。Lyc powellii は2度ほど親として使っているのです。結果はセパルがねじれて咲くのが普通です。分かっちゃいるけど使っちゃう。馬鹿だなァ・・・
育種というのは全ての種に平等に機会があるべきだと思っているのですが。営利にならないので、skinneri に頼ってきた傾向があります。それだけのために育種の片隅に色々な原種を置き去りにしていませんか?
このトービアスは花つきが大変によく性質も強健で、年に2度咲くというおまけつきです。十分かわいい花だと思うのですが・・・開花は4月頃に一度咲きますそして6月頃に花は少し少なくなりますがもう一度咲きます。花径7p、ステム7〜8pで濃色のものも出ます。写真は春に咲いたものです。

8  Lyc Joseph (ヨーゼフ)
更新日時:
2008.03.30 Sun.
日本のアルプスの少女ハイジにのみ登場する犬の名前です。結構のんきな性格で、カタツムリが大好物という犬です。1994年に登録しました。
Lyc Taurus x lasioglossa で赤の多花性品種の親として作出したのですが、まだ未使用です。今年は何とか使ってみたいと思っています。ただ時期的に咲くのが少々遅いという欠点?があって3〜4月に開花します。リカステはドッグオーキッドと呼ばれています。花を横から見ると犬の横顔に見えるというわけです。lasioglossa は、3月中ごろに私の温室では開花します。原種としては大きいほうで花径8〜9pくらいです。多花性の花で株が良くできると15〜20輪位花が咲きます。そんな時はびっくらこいた、びっくらこいた〜〜♪なんてことになります。リカステの小輪系は結構多花性品種が多いのですが、lasioglossa, tricolor は赤系では特筆に値するほど多くの花を咲かせます。欠点としては両品種共に開花期が遅く、tricolorに至っては5〜6月位が開花期です。早咲き種との交配を考えています。

9  Lyc tinette (チネッテ)
更新日時:
2008.03.19 Wed.
いつもロッテンマイヤーさんに小言を言われたり、失敗や、勘違いやら?少々あわて者キヤラのメイドさんの名前です。2006年登録しました。Lyc brevispatha x skinneri で体質は結構強健で私のハウスの条件の悪いところでも結構開花します。この写真の花も夏の最高気温38℃を乗り越えて咲いたものです。花の色は濃い赤色〜本当に白っぽいものまで様々です。栽培方法は後の栽培編を参考にしてもらえば、結構簡単に栽培出来ることが理解できると思います。この種も濃赤色〜白に近いピンクまで様々な花色を呈します。花の形はbrevispathaを大きくしたような形でLyc Clara Sesemann によく似ています。 私は大きな花も作出していますが、大きな花の結果は花のセパルの幅やら大きさやら何となくデーターを気にして笑顔にはなかなかなれません。何というか誰にでも出来るし、ただ名前だけが変わり、花の本質は変わらない、こんなのは育種と言えるのかどうかいつも疑問を感じています。  手前味噌的な感がないわけではないのですが、小さなものには未知の可能性を感じることができるような気がします。決してミニではないのです。この大きさで色をきれいにしたり、弁を少し丸くしたり・・・・。
自分なりに次の花の構想を練ってしまいます。

10  Lyc Sesemann (ゼーゼマン)
更新日時:
2008.04.02 Wed.
病気がちの少女クララのお父さんの名前です。brevispatha x lasioglossa で2004年12月に初花が咲き登録しました。brevispatha のステムが短いのと花弁が反って咲くという欠点を矯正するという目的と、もう少し、濃色多花性にしようと思って作出しました。結果はそれなりに出てきましたが、どうしても原種交配は次の代に結果?期待?は持ち越しになるようです。原種を知る人には興味のある花だと思いますが、営利品種となるとどうでしょうか?  ここで育種と農業の関係に突き当たってくると思います。  体質が良く、多花性であれば農業が成り立つわけではありません、ただ必須条件であるのは間違いないと思っています。   また農家は非常に作りやすいはずです。しかし、営利となるともっと売りやすい品種にしないと農業としては成り立ちません。私はこの花は次の代に期待する花として作出しました。brevispatha,lasioglossa,共に落葉性種です。この花も落葉します。リカステの小輪系、赤色の育種は面白いのですが、原種の面影を残したまま、きれいにするのはなかなか根気のいる作業で、何とか見られるようになると、原種の面影が少なくなってしまいます。各品種とも色々課題があって面白いものです。     


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