Last updated: 2008/11/28
LYCASTE SPECIES
リカステの原種

 
 

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6  Lyc.candida (キャンディダ)
2006.10.31 Tue.
前ページの固体よりもピンクの強い固体。
詳細は割愛します。

7  Lyc.cochleata (コクレアータ)
2006.11.05 Sun.
この種はベンジャミン バリナー氏によりメキシコのエル スミデロ渓谷で採取された。 1851年パクストンフラワーガーデンで最初にリンドレイ氏により記録されたました。自生地がアロマチカ、クルエンタと重なるためその当時の権威者たちは両者の自然交雑種だと思っていたようです。しかし花の構造が明確に違っていたのでフォーリエ氏により近年自立した原種とされた。黄色の落葉性,春咲き種で花径4cm程の小さな花を3〜10輪ほど咲かせるという記述がありますが。私の温室では3輪くらいしか咲きません。また心地よい香りがするという記述もあるんですが、なんとなく匂いがするのかなと思います。これもcampbellii同様低地で発見されています。またグァテマラでも発見されています。私もこの花が可愛いので交配に使う予定でいます。
現在直系の種が3種ほど登録されています。
 

8  Lyc.consobrina (コンソブリナ)
2008.11.28 Fri.
この花を探して原種屋さんを歩き回った思い出があります。東北の蘭屋さんで1鉢、茨城でも一鉢、探し当てました。この写真の株はアロマチカに交じって我が家にあったものです。 最初、変なアロマチカだと思って別にして、栽培していましたが、妙にたくさん咲くので、調べてみたら、コンソブリナだと分かりました。 さてと、この花は1852年知られていない種の中からReichenbach氏によりBotaniscbe Zeitung に記述されました。近年までずっとアロマチカと混同されていたのですが、資料やイラストから全く別物だと分かったのです。Reichenbach氏はこの植物にコンソブリナという名前をつけました。これは“いとこ”という意味です。私もこの花を見てアロマチカ?コクレアータ?クルーエンタ?と迷いました。ですから良いネーミングだと感心しています。開花期はアロマチカより遅く、6月〜7月くらいに咲きます。ステムは13センチ程で緑っぽい黄色をしています。花弁を開くと結構大きいのですが(中輪・6p程になります)、恥ずかしいのか?抱え咲きでうつむいて咲きます。自生地はメキシコ、グアテマラが知られています。

9  Lyc.cruenta (クルエンタ)
2007.02.25 Sun.
日本でもaromatica同様シナモンの香りで大変に馴染みの深い種です。グァテマラでこの種を最初に見つけたのはskinneriで有名なスキナー氏です。彼はイギリスの友人たちにこれを送り、1842年にこれを植物登録しました。リンドレイ氏もこの種をMax skinneriと混同して執筆していました。彼はマキシラリアからリカステを独立属にした人です。そしてこの種を仮称Lyc cruentaとして記述しました。ちなみにcruentaとはstained with blood血でしみを付けるという意味です。  黄色の落葉性種で初夏というか晩春に新芽の伸長と共に数本の花を咲かせます。リップの奥いわゆるのどの部分には赤色のブロッチがあります。これがクルーエンタの名の由来です。落葉性種は落葉後バルブの頂上にとげが残ります。よく刺さるので注意が必要です。この種の直系種は21種が登録されています。
 

10  Lyc.crystallina (クリスタリーナ)
2008.11.27 Thu.
この花はトリカラーと一緒に入ってきたのだと思います。最初、トリカラーのグリーンタイプだと思っていましたが,3年ほど前にオークリー氏に会ったとき、クリスタリーナだと言われて、貴重な種だと知らされました。色々な文献を調べてみたのですが、掲載されていませんでした。確かにトリカラーとは開花期が大変にずれて咲きます。トリカラーは5〜6月に咲くのに、クリスタリーナは10月に咲きます。ステムも短く、6〜7p程で花弁は光沢があるが透けて後ろが見えるような感じです。花弁の先端がやや前方に抱え咲きのように曲がって咲きます。葉は写真で見られるように、リカステとしては幅が狭く、長さは30p程です。バルブは細長く高さ5〜6p幅3p厚みは2〜3pほどです。 オークリー氏のThe Essential Guideではコスタリカ産の着生種で、自生地等の状況を記したものは出版されていないということです。トリカラーもそうですが、花弁の照りというか、光を反射する透明感は大変素敵な花だと思います。 と持ち上げておいて、花弁の薄さ、花の寿命が短い、全体的に、園芸品種としては、線が細いような気がします。ただグリーン系の花と何度か交配しましたが、全部失敗しました。来年こそは・・・再チャレンジ!!するぞー。


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